いじめ発生！その時あなたは…？

　クラスでいじめが起こりました。でも、他の人たちは、とばっちりを恐れてか、自分がいじめの標的になるのが嫌なのか、みんな見て見ぬふりをして傍観者を決め込んでいます。さて、あなたはどうします？いじめをやめさせようとしますか？それとも傍観してますか？別にいじめられている人は友達というわけじゃありません。

　この問題に「いじめをやめさせようとする」と答えた人、あなたは偉いです！尊敬します！他に何も言うことはありません！僕はヘタレなので無理ですね、傍観します。友達とかならわかりませんが…さて、僕と同じようにヘタレな方々には、さらに問題です。じゃあ、いじめをやめさせようという人が他に２、３人いたらどうしますか？あるいは１０人くらいいたら？クラスの半分がやめさせようとしていたら？クラスのほとんどの人がやめさせようとしていたら… あなたはどうしますか？
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考察

　さて、あなたはどうだったでしょうか？最初は傍観を決め込んでいた人もいじめをやめさせようという人が多くなるに従ってそれに協力するようになるのではないでしょうか？大多数の人がいじめをやめさせる立場に立つのであれば、傍観することは逆に孤立することになりますしね。別に状況によって態度を変えることを恥じることはないと思います。それが、普通な人の反応ですから…（苦笑）。
　さて、実際の学校の現場では、ほとんどの人がいじめを傍観しているか、あるいはほとんど傍観者がいないかの両極端のクラスに分かれるようです。つまり、最初の時点である％以上の人がいじめをやめさせようとしていれば、その人数はどんどん増えていき、ある％以下であれば逆にどんどん減っていくということなんです。ある限界点をこえるかこえないかで大きく結果が変わってしまうのがとても興味深いですね。この現象は何もいじめに限ったものではありません。例えば、誰もスピード違反をしていない道路では、スピード違反をしないドライバーでも、皆がオーバースピードで飛ばしている道路ではスピードを上げます。結局、スピード違反をしている人がある限界よりも多くなると、皆がスピード違反をするようになるということです。こういう問題の限界をいかに超えないようにするかについては、また別の機会に考えてみたいと思います……。
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